京都迎賓館に行ってきた2

1からの続きでございます。迎賓館の写真などを見たい方はこちらだけでも十分です。

 

京都迎賓館正門

この写真は2013年の3月に撮影したものです。一般参観は西門からなので正門は関係ないですけどね…。

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京都迎賓館は地上1階地下1階になっており地下フロアは撮影禁止。地上階は撮影OKです。ただしフラッシュと動画撮影はNGですので注意しましょう。

地下に降りると手荷物チェックと金属探知を通り、参観料金を払います。今回は職員の方に支払機を操作してもらうようでした。料金体系は大人と中高生の2種類なのですが職員の方と『大人と中高生料金になっていまして、大人1名と、中高生…「大人2枚です」というやり取りをしました……母と行ってたのですがなんぼなんでもないわーという気分です……。

参観料を支払った後で大きな荷物とリュック(大きさにかかわらずリュックは必ず)をコインロッカーへ預けます。荷物を出した後で返金されるタイプなので全部預ける方が楽だと思います。大きさの目安は25㎝×25㎝×10㎝(だったかな…)なので貴重品を持ち歩きたいときは小さい鞄で行く方がいいですね。 

それでは準備が出来たら時間になるまで待ちます。

ガイドツアー方式の場合は何分スタートのグループなのか分かるように札を下げて回ります。先頭の説明役の職員さんと最後尾の警備員さんが付いて厳しく目を光らせているので、許可されていること以外はしないようにしましょう。

 

 

正面玄関

ガイドツアー方式の場合でも撮影する時間は取ってもらえるのでパシャパシャ。一緒に回っているおじさまも写真撮影。少人数で回るので人が写りこまない写真も撮影可能ですが撮影者が面倒くさがりなので退くまで待機はしませんでした。

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屋根にはしっかり五七の桐の紋が。

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植え込みもきっちり刈られていて葉っぱ1枚たりとも落ちていません…凄い…。

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正面玄関扉前の屋根は縦の板と横の板のつなぎ目が隠されているので一瞬L字の板…?となりました。

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迎賓館内入ってすぐの廊下に置いてある行灯は釘を一切使わない工法で作られています。

賓客の方々が靴を履いたまま入ることができるので、廊下の板は傷やヒールの跡が付かないないような処理がされています。

参観時はスリッパに履き替えたうえで、カーペットからはみ出してはいけないので注意ですよ。

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聚楽の間(じゅらくのま)」

京都迎賓館におけるロビーのようです。京指物の技法と有職織物の安楽椅子が並んでいます。行灯の置いてある机の透かし彫りも凄い…

こちらの椅子に座って正面には絵画などを飾るスペースがあり、来賓の方に合わせた絵画などを飾るようです。参観の日は迎賓館所蔵の絵画を飾っていただいてました。写真は無い

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ぶれてますが釘隠し。組紐がモチーフ。

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夕映の間(ゆうばえのま)」

お部屋の名前は東西の壁面の綴織り(つづれおり)の題から取られています。日本画家の箱崎睦正氏の下絵を元にしたものです。西側が「愛宕夕照(あたごゆうしょう)」、東側が「比叡月映(ひえいげつえい)」です。

遠くから見ると絵のようですが近くで見ると綴織りであることがよくわかります。写真は無い

こちらが愛宕夕照(あたごゆうしょう)」

京都の西、愛宕山に夕日が沈む様を描いています。

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こちらが「比叡月映(ひえいげつえい)」

京都の東、比叡山を月が照らす様を描いています。

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このお部屋、東西の壁面が動いて3部屋にすることができます。なのでよく見るとレーンと隙間が…

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左側のお部屋「比叡の間」

壁が動いていないと結構狭いお部屋です…。歩きながらの写真なのでぼけてるけど許してほしい。

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「藤の間(ふじのま)」

京都迎賓館でもっとも大きいお部屋です。正面の壁面も綴織りです。

こちらは日本画家の鹿見喜陌氏の下絵の作。横16.6メートルのものです。でっかい。

やはり絵のようですが近くで見ると綴織りであることがよくわかります。写真は無い

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洋食晩餐会や歓迎式典が開かれる間です。テーブルセッティングの再現もありました。

食器もグラスも綺麗…ナプキンにも五七の桐が…。

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椅子もお部屋の名に合わせて藤色です。ちょっとぶれてる…

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藤の間の欄間と照明。

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藤の間の舞台扉には截金(きりかね)の装飾が。

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ものすごく細かいです…。

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舞や能、琴に雅楽などを披露するのでまさに「舞台」って感じのものですね。

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なにかよく分からない家具。装飾が凄く綺麗だったけどめっちゃぶれてる……。

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「桐の間(きりのま)」

藤の間は洋食でしたが、こちらでは和食を提供する間です。よく見ると掘りごたつ式になってます。

机の右手側の廊下が舞台になっていて、こちらでも舞や琴の演奏が行われます。欄間部分には照明が設置されています。写真は無い

欄間も部屋の内外で装飾が違い、陽と月のモチーフになっているそうです。写真は無い

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釘隠しも五七の桐です。

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「廊橋(ろうきょう)」

東西の建物を繋いでいる橋です。廊橋の天井の端には東西合わせて4つの透かし彫りが彫られています。写真は無い

庭園の池にはたくさんの錦鯉が。その中でもひと際大きな錦鯉がいてびっくりしました…。

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「和船(わせん)」

賓客の方を乗せて舟遊びをする舟です。この船に初めて乗船したのは、あのブータンの国王と王妃らしいです。

池の底が浅いため船底が平らになっている和船でないと底に着いてしまうそうで…。

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今回公開されているお部屋は以上だったので玄関から退場。

迎賓館正門を内側から。

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ガイドツアー方式では説明を聞きつつ各お部屋を回るので所要時間は1時間程度です。自由参観方式はどうなんでしょうか?

長居することはできないので絶対に行かなくてはいけない場所!というほどではないと思いますが、細工や庭園などを見るのが好きな方は行ってみてはいかがでしょうか?

 

以下は庭園の写真です。自由参観方式時にも行ってみたいですね。 

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